内視鏡検査

大腸内視鏡検査で何がわかるか

大腸の粘膜を観察することが目的です。大腸ポリープ、大腸癌、炎症、潰瘍などを発見することができます。また、ポリープなどの病変を高周波メスで切除する内視鏡手術を行うことができます。便潜血検査で陽性になった方は、このような病変が見つかる確率が高いと言えますが、実際に病変があるかどうかを知るためには内視鏡検査が必須となります。

人間ドック

安全な内視鏡治療

大腸ポリープ切除を日帰りで行っています。特殊な器具でポリープの茎部をしばることによって切除後の出血などの合併症をなるべく少なくする工夫を行っています。止血処置を十分に行うことでほとんどの症例で入院する必要がなくなりました。入院治療は外来治療の約3倍の費用がかかり、時間的な拘束もあります。医療費削減のためにも外来治療が望まれます。

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炭酸ガス

大腸内視鏡では、ポリープや癌などの病変の発見や治療のために、大腸に空気を入れて膨らませる必要があり、それが検査後の腹部膨満感(腹部の張り)の原因となっていました。通常使用されている空気ではいつまでも腸内に残りますが、炭酸ガスは腸管や腹腔から窒素(空気の主成分)の約35倍の速さで吸収されます。当院では、大腸内視鏡検査を受ける方に炭酸ガス送気を導入しルーチン化し、これまで以上に検査が楽に受けられるよう配慮いたしました。

人間ドック

十分な消毒

内視鏡検査1例ごとに完全洗浄をおこなっています。検査前には必ず肝炎ウィルス検査などの感染症検査もおこない、二重でチェックを行い、内視鏡を介しての人から人への感染症の心配はありません。

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大腸内視鏡検査手順1

当院の腸管洗浄法は3通りあります

院内法
自宅法
前日法
特徴・方法 ご自宅での下剤服用に不安がある方 自宅で自分のペースで下剤服用をしたい方 検査前日昼と夜に下剤を飲みます
来院回数 2回以上
(人間ドックの場合は1日)
2回以上
(ご本人の事前来院が必要になります)
2回以上
(ご本人の事前来院が必要になります)
受けられない人 腹部手術後3ヵ月未満の方 腸閉そくの既往がある方 腸閉そくの既往がある方
検査開始時間(目安) 13:00, 14:00
土曜は11:00, 11:30
10:30, 11:00
13:00, 14:00
8:30, 9:00
下剤内服開始時間 当日
朝8:30~9:00
(土曜日は7:30から)
当日
AM5:30~AM9:00
前日
夜PM6:00~PM8:00
下剤を飲む場所 クリニック 自宅 自宅
来院から帰宅までの所要時間 6~7時間 2~3時間 2~3時間
検査可能曜日 月、火、水、金、土は毎週、木は隔週 月、火、水、金、土は毎週、木は隔週 月、火、水、金、土は毎週、木は隔週
◇木曜日、土曜日の検査はすべて午前中に行います。

青三角 腹痛や血便などの症状を有する方が自宅で大量の下剤を服用されることは危険なので原則【院内法】で受けていただきます。

青三角 腹部に大きな手術痕がある方、過去に腸閉そくで入院したことがある方は、原則【院内法】のみとなります。

青三角 高血圧や糖尿病の治療が不十分な場合は治療後出血などの合併症のリスクが高まります。持病がない方でも、術後1週間は中等度以上の労作業禁止、禁煙、アルコール禁酒などの制限事項があります。 術後1週間は旅行、出張、長時間のドライブなどはお控えください。万が一、治療後の下血などの症状がみられた場合は当院へご連絡ください。

*人間ドックで申し込まれた方の中で保険診療が可能な方がいらっしゃいます。自費診療(人間ドック)と保険診療では自己負担額がことなりますので、お電話、もしくは問い合わせフォームで事前にお問い合わせください。大腸内視鏡検査を受ける方は、希望に応じ胃カメラ検査も同時に受けることができます。


大腸内視鏡検査手順2

<院内法>

  • 前日は消化のよい食事をとります。排便を助ける前日用の検査食も用意しています。
  • 前日夜8時までに食事を終え、就寝前に10㏄の下剤を内服します。
  • 検査当日朝8:30~9:00(土曜日は7:30)に来院していただきます。
  • 院内で2時間かけて1.8㍑の下剤を服用します(腸管洗浄)。
  • 約4時間で合計6~10回の下痢便があり除々に透明な排便になってきます。
  • 透明な水様便になった方から順番に検査を開始します。
  • ベッドで横になり点滴とお薬を投与し、眠った状態になり検査を開始します。
  • 検査終了後眠った状態のまま安静室へベッドごと移動します。

<自宅法>

  • 検査予定日の1週間前までに一度来院いただき、下剤を服用してもよい状態か診察します。
  • 前日は消化のよい食事をとります。排便を助ける前日用の検査食も用意しています。
  • 前日夜8時までに食事を終え、就寝前に10㏄の下剤を内服します。
  • 自宅で早朝5:30~9:00から1.8㍑の下剤を飲み始め(腸管洗浄)、約1時間で排便が始まります。
  • 下剤を飲み終わる頃に排便の状態確認のためお電話連絡いたします。
  • 約4時間で合計6~10回の下痢便があり徐々に透明な排便になってきます。
  • 検査予約時間の15分前にお越しください。
  • ベッドで横になり点滴とお薬を投与し、眠った状態になり検査開始です。
  • 検査終了後眠った状態のまま安静室へベッドごと移動します。

<前日法>

  • 検査予定日の1週間前までに一度来院いただき、下剤を服用してもよい状態か診察します。
  • 前日昼食までは通常通りです。前日用の検査食も用意しています。
  • 前日昼後に10㏄の下剤服用があり、午後は下痢になることが多くなります。
  • 夜18~20時に下剤1.8㍑を内服開始し(腸管洗浄)、約1時間で排便が始まります。
  • 約4時間で排便がなくなります。その後食事をとらずに就寝します。
  • 検査当日は朝食を取らずに来院します。水、お茶の飲水はOKです。
  • 検査予定時間の15分前に来院します。
  • ベッドで横になり点滴とお薬を投与し、眠った状態になり検査開始です。
  • 検査終了後眠った状態のまま安静室へベッドごと移動します。

胃内視鏡検査

<胃カメラ検査手順>

検査前日20時以降の食事をとらず、検査当日朝のお食事もとらずに来院してください。降圧剤、ぜんそく、てんかんの薬を飲むためなどの少量の水(50㏄)は検査3時間前までであれば飲水OKです。糖尿病のお薬や血液をさらさらにするお薬は当日は飲まずに来院します。血圧のお薬などは検査3時間前に内服を済ませてください。血液をさらさらにする抗凝固剤は7~10日間の休薬期間が必要です。しかし治療中の病気の状態によっては休薬できない場合もあります。検査予定の1週間前までのお尋ねください。

人間ドック

  • 極細カメラの経鼻用内視鏡も用意しています。
  • のど麻酔はスプレーを使用し咽頭反射をなるべく避けるようにしています。
  • 十分な鎮静剤を使用し眠った状態で検査を受けることができま。
  • 検査が終了したら起き上がることなくベッドのままリカバリ室に移動します。
  • 検査終了後約1時間ほど横になっていただきます。
  • 検査後は終日、車、自転車などの運転はお控えください。

無痛性 胃&大腸内視鏡検査の進め方について図解で紹介しています

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胃内視鏡検査前
胃内視鏡検査前
胃内視鏡検査前

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